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Of Human Bondage

*Please note that the following review contains spoilers

Somerset Maugham’s ‘Of Human Bondage’ is an exceptional novel. A semi-autobiographical bildungsroman focusing on the emotional and intellectual development of Philip Carey, ‘Of Human Bondage’ easily qualifies as a classic. 1,612 more words

Miscellaneous

La passe dangereuse

de Somerset Maugham

4/5

Angleterre, année 20. La jolie et frivole Kitty vient d’avoir 25 ans et se rend compte que le temps est passée bien vite depuis ses premiers pas d’adulte dans le monde. 659 more words

Littérature Anglaise

My Meeting with the Byron of Our Times

A curious mix of over the top homage to Paddy; criticism of Billy Moss’ “stilted” writing style; accusation that the editors of Abducting a General… 3,260 more words

Patrick Leigh Fermor

No Absolutes

“There are three rules for writing a novel. Unfortunately, no one knows what they are.”
W. Somerset Maugham

Quick questions: Did James Joyce like to write at night or in the morning? 408 more words

So, where did you stay in Singapore?

February 14 1986, Melbourne, Australia

I shoved the Valentine’s card in my rucksack, hoping it wouldn’t get too screwed up, and in due course we boarded the ‘plane for Singapore. 943 more words

History

"A shadow fell across the threshold..."

Note: This post is the ninth installment in my author’s commentary for Eternal Empire, covering Chapter 8. You can read the previous installments here… 906 more words

Writing

梅花の候 | Plum blossoms 2015.02.09.

もう何年も前になりますが、善悪の彼岸という言葉を教えてくれた人がいました。恥ずかしいことですが、当時の私はそれがニーチェの言葉であることすら知りませんでした。何となくこの言葉の響きに惹かれ、本を買って読んでみましたが、もちろん、哲学の知識など持ち合わせていなかったので、ほとんど理解できませんでした。

同じ大学に通うこの先輩は、私などには縁遠い、かなり学者向けのある作家の研究をしていました。実際、数えるほどしか直に話をしたことはありません。記憶が間違っていなければ、最初にちゃんと会話をしたのは深夜の駅のホームでした。当時まだ喫煙できる場所があって、先輩は煙草を吸いながら、私の当り障りない質問に答えてくれました。正直なところ、何を話していいのかわからず緊張していました。

夏だったので、ラフな格好をしていたような気がします。ジーンズにTシャツ、煙草の煙、そこから繰り出されるドイツ文学の高尚な言葉。メジャーな研究対象ではないと言っていたのが印象的で、だからと言って、アウトサイダー的な気取りがあるわけでもない。至って素朴で不器用な人なのかなと思いました。私はその時初めて本気で文学を志す人を知りました。

その頃、私は別に好きな人がいたので、先輩のことをそれ以上考えることはしませんでした。好きな人に忠実でいたかったのか、何なのか、その人が先輩の知り合いだったという理由も大きかったと思います。随分後になって、その時話してくれた作家の本を手に取りました。そこには、当時の私が意識化できず、言葉にもできず、憧れていたものが表現されていました。先輩がすでに見晴るかしていた世界を遅まきに知って、私は心密かに震撼したのです。

最近、「The Painted Veil」(五彩のヴェール)というサマセット・モームの小説を映画化した作品を観ました。詳しくは触れませんが、主たるテーマは不倫と許しです。許しとは、「愛と正義が最終的に出会うところ」、と言っていた人がいましたが、この映画もその過程が美しく描かれていました。美しいという表現が相応しいかは微妙なところですが。ニーチェは「善悪の彼岸」の中で「愛よりなされたことは、つねに善悪の彼岸に起る」という箴言を残していますね。不倫にこの箴言を当てはめるのは妥当なのでしょうか。

私は母とこの映画を重ね併せ、今も答えを見出せずにいますが、それが生きるということなのだろうと、漠然と思っています。そして、生きることを考えるとき、文学があり、文学を思う時、必ず今も先輩のこと思い出します。

そろそろ梅の花の季節です。 

日曜に遊びにござれ梅の花 龍之介

幽花 | Yugen Flowers